こんにちは。

青年海外協力隊として2年間モザンビークで活動中です!

2010年7月15日木曜日

運に左右される社会

任地調査など

今は首都のマプトで語学の勉強をしていますが、
先週末は、実際に働くことになる孤児院があるナンプラという都市まで
行ってきました。
ナンプラはマプトから北部に1000キロ離れたところにあり、
飛行機で2時間かかります。
それでもモザンビーク第3の都市といわれるだけあって
首都から離れていても生活の物資などは整うし、
レストランなどもあります。

それでも、首都とそのほかの街との差は激しい!!
マプトは、もはやアフリカの街ではないみたいで、
ベンツは走るわ、
おしゃれなスポーツバーはあるわ、
インターネットが無線でとんでいるわ、
ショッピングセンターがあるわ、
映画館もあって、
僕が日本で想像していたアフリカとはまったく違うところでした。

ナンプラに行くと、映画館があると聞いてみたので行ってみると、
会議室みたいな部屋にいすが並んでいるだけ。
どうやら映画のときは後ろのプロジェクターから
映像を映すそうです・・・!

大きな都市からも、シャパといわれる乗り合いバスにのって
30分もすれば田舎の雰囲気にがらっとかわります。
迷路のように入り組んだ小さな小屋のような家にみんな住んでいて、
火は石炭を使い、庭にはニワトリを飼って、
お風呂は水かお湯を浴びるような生活。
この差は激しいものがあります。

差が激しいと、どうなるか??

「運」

によって決まることが増えたと思います。
おなじ協力隊の仲間でも、
ホームステイ先の家のレベルはさまざま。
プレステ3がある家もあれば、電気がつかない家もあり、
それぞれの自宅も、庭付きの一軒家もあれば、
ワンルームに小さな窓しかない家も・・。
隊員の境遇を合わせようとしても
なかなかあわせられないのだから、
現地の人の「運」に左右される度合いはもっと激しいでしょう。
生まれた家、場所、行った学校・・・、
僕らは2年間でも、現地の人にとっては一生が本当にそれで決まるのです。
そして、運で決まることが多い場所ほど、
自分の努力で何かを変えようとする意欲は出にくくなっていくと思います。

モザンビーク人に対して、
「働く意欲ややる気がない」って
よく聞きますが、その背景にはこの社会格差も関係しているのでしょう。

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